個人カードを利用し、経費や仕入れにクレジットカードを使うのは規約違反なの?
個人用のクレジットカードは、一般的な利用を前提としており、本来は事業用の決済をすることは想定しておりません。
そのため、厳密には個人向けのクレジットカードを会社関連の支払いで使うのは利用規約違反となることがあります。
アメリカン・エキスプレスの規約には、はっきりと記載されております。
カードは、個人的に消費するための物品またはサービスの購入の決済に通常使用するものであって、転売または換金目的の物品購入に使用することはできません。
この他、過去の物品・サービスの購入に係る債務の精算にカードを使用することはできません。
いきなりカード没収等の罰則を受けたくないという事業主の方は、ビジネス向けのクレジットカードを作ったほうが無難かもしれません。
諦めきれずに実際に電話で聞いてみると…驚きの回答が!
弊社の場合、商品を輸入する際にebayを仲介してカード決済を行うため、かなり複雑なお金の流れが発生します。そのためクレジットカードを仕入れ専用と経費専用と分離させておかないと何が何だかわからなくなり、帳簿付けが非常に複雑化してしまいます。
これらを踏まえ、実際に某カード会社(3社)に「個人カードで法人用の商品の仕入れに利用してもいいのか?」の相談を行ってみました。
驚いたことに「利用できません」という回答はどのクレジットカード会社もしませんでした。
そりゃそうですよね。「利用できません」と言うことは「自社のクレジットカードを使うな!」と言っているようなものです。少なからず正当な使用目的があれば断る理由なんてはないはずです。
会計事務所にも確認を取ってみた
弊社の決算を行なっている会計事務所にも念の為確認を取ってみました。なぜ、確認を取ったのかと言うと「個人カード」の引き落とし先は個人口座にしかできないため、領収書代わりになる明細書などの確認書類が必要になるからです。
これらも明細書を利用することで問題なく利用できるという回答をいただきました。
まとめ
「法人企業が個人カードを使って仕入はできるのか?」の答えは「グレーゾーン」とさせていただきます。
理由はどのクレジットカード会社の規約も本来であれば個人用途以外では利用不可とうたっているからです。
しかしながら正当な理由があれば「暗黙の了解で利用可能」であるということは付け加えておきます。